この記事では
川勝平太知事が当選してたのはなぜ?長年支持されてきた理由5選!
と題しまして、静岡県知事を長期間にわたる4期務め2024年6月に辞意を表明した川勝平太氏について紹介していきます。
川勝平太氏は、4期にわたり静岡県知事を務めた一方で、度々の失言で世間を賑わせてきました。
そのたびに
なんでこの人が当選しているの?支持されている理由が知りたい!
といった声が多く上がることから、この記事では
・川勝平太氏の失言はどんなものがあった?
・川勝平太氏が当選、支持されている理由はなに?
について紹介していきます。
Contents
川勝平太氏のプロフィール
氏名 | 川勝 平太 (かわかつ へいた) | ||
---|---|---|---|
生年月日 | 昭和23年8月16日 | ||
出身地 | 京都府 京都市 | ||
略歴 | 昭和47年 3月 | 早稲田大学第一政治経済学部経済学科卒業 | |
昭和50年 3月 | 早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了 | ||
昭和60年10月 | オックスフォード大学博士号取得 | ||
平成 2年 4月 | 早稲田大学政治経済学部教授 | ||
平成10年 4月 | 国際日本文化研究センター教授 | ||
平成19年 4月 | 学校法人静岡文化芸術大学学長 | ||
平成21年 7月 | 静岡県知事(4期) | ||
趣味 | 花を愛でる、ベートーベンを聴く、自然の中を散策する | ||
座右の銘 | 常在道場 |
知事に就任する前は、経済学者としても活動しており、イギリスのオックスフォード大学で博士号を得るなど、優秀な経歴を持っています。
2009年より4期にわたり静岡県知事を務め、度々の失言などにより2024年6月に辞意を表明しています。
川勝平太氏の失言集
そんな川勝平太氏は何度も失言をしていしまい、その度に世間の批判にさらされてきました。
過去にはどんな失言があったの?
ここで、川勝平太氏の失言をいくつか紹介していきます。
1.コシヒカリ発言
2021年、川勝平太氏が選挙の応援演説に浜松市へ行った際、応援した山崎真之輔氏(浜松市出身)の対抗候補の若林洋平氏が前御殿場市長であることから、御殿場市と浜松市とを比較して下記の発言をした。
前略)
静岡新聞:“川勝知事演説全文 御殿場「コシヒカリしかない」発言”より引用
こちら、食材の数でも439ある静岡県の食材のうち3分の2以上がここにある。あちらはコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている。
(中略)
浜松、遠州、その中心、ここ、経済はここが引っ張ってきた。あちらは観光しかありません。それしか知らない人間、そんな人間がですね、静岡県全体の参議院議員になってどうするんですか。ダメです。
(後略)
この発言に対して批判が殺到。
静岡県知事が、同じ静岡県内の市を見下す発言には理解しがたいですね…。
また、その発言に対しての対応も火に油をそそぎ、さらに炎上していしまいます。
「御殿場に対して何か批判めいたことを言ったというようにお受け取りになったのは、それは誤解であるということを明確に申し上げる」
謝罪会見を開くべきだという意見に対して…
「記者会見を持つべきだとのアドバイスをいただき、早速、実行しました。いいアドバイスはすぐに…。善は急げです」
川勝氏過去の発言より
”謝罪”をしないことから、さらに批判が強まる一方となってしまいました。
2.職業差別発言
2024年静岡県庁で新規採用職員向けの訓示が行われ
「県庁はシンクタンク(政策研究機関)だ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」
川勝平太氏発言より
という発言に職業差別という批判が殺到。
「職業差別は皆無です、ありません。歓迎の言葉、励ましの言葉がこんなことになったというか、何か問題発言かのごとき状況になって本当に驚いている」
川勝平太氏発言より
と発言しました。
お茶やわさびの産地として有名な静岡県知事の農業や酪農の仕事を下に見る発言に批判が殺到するのは当然です。
川勝平太氏が支持されている理由5選
こんなに失言を繰り返しているのに、なんで4回も当選し支持され続けていたのでしょう?
そんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか?
そこで、川勝平太氏の功績と支持されている理由を5つ挙げてみます。
1.リニア中央新幹線について
静岡県は長年、リニア中央新幹線建設に着手していますが、川勝平太氏は慎重に事を進めており、工事が遅れています。
静岡県外の方からは、理解しがたいと批判を浴びていますが、静岡県内の方にとってはリニア開通による環境への影響が心配されています。
川勝平太氏は、リニア新幹線の建設が静岡県の大井川流域の環境に与える影響について懸念を指摘しており、トンネル工事による地下水の流れの変化が、地域の水源に悪影響を及ぼす可能性があるとしています。
現地の人たちにとって、リニア中央新幹線建設に賛成している人だけではないってことね。
2.福祉政策
川勝平太氏は福祉政策として、”高校生まで医療費無料化”を実現させるなど、他の自治体よりもさらに手厚い福祉政策に取り組んでいます。
そのため、子育て世代からは一定の支持を得ているのではないでしょうか?
高校生まで医療費無料はスゴイ!!
3.学者出身独自の発想力
行政の”人事”についての”当たり前”を打破した過去もあります。
特に教育長人事などは基本的に教諭や行政職出身を起用するのが、通例となっている中、教諭や行政職出身以外の人材を起用し改革を図るなど、若い頃から政治に関わっていてはできない発想を人事に取り入れることで、新しい風をいれて評価されました。
天下りなど、政治界にはいろんな問題がありますもんね。
4.災害に強い都市を構想
近年の日本は自然災害に悩まされていますが、川勝平太氏は静岡県の沿岸部も例外ではないとし、災害に強い都市を再整備する内陸フロンティア構想を発想。
災害リスクに備え、静岡県の企業が他県に流出するのを防ぐために規制緩和や支援などを進め静岡県の経済が衰退しないように努めました。
5.地元民の支持は高かった
静岡県外に住んでいると、ニュースで見る川勝平太氏は”問題発言をする知事”として認識されていると思いますが、リニア建設に関する地元の水源に対する心配や高校生まで医療費無料など、地元に寄り添い地元民を一番に考える点で支持されていました。
リニア建設に対しても、話し合いの相手JR東海と対等に意見を話し合いながら計画を慎重に進めれるのは川勝氏以外いない。と、一定の評価を得ているのも事実です。
全国的にマイナスな話題になっても、県知事を決めるのは県民ですもんね。
川勝平太氏はなぜ当選?支持されていた理由5選 まとめ
いかがでしたか?この記事では
川勝平太知事が当選してたのはなぜ?長年支持されてきた理由5選!
について紹介していきました。
度々全国では問題発言でワイドショーを賑わせてしまっている川勝平太氏ですが、調べてみると地元民からの評価とのギャップを感じる部分もありました。
川勝平太氏が4期にわたって県知事に当選し続けた理由は以下の通りと推測されます。
・リニア建設で派手な実績を積み上げるだけでなく、水源への問題など地元民に寄り添った意見をくみ取っていた。
・長年の県知事による権威から、JR東海など大きな会社とも対等に話し合いができる人材だった。
・高校生まで医療費無料など充実した福祉政策に、地元民の支持率も高かった。
などの理由が上げられます。
静岡県外に住んでいる方と、静岡県内で実際に生活して住んでいる方とでは川勝平太氏に対する見え方はだいぶ違って見えているのではないでしょうか?
川勝平太氏が今後どのような身の振り方をするのか、これまでの功績なども理解したうえで見るとまた変わってみえるかもしれませんね。