こんにちは!サンフレコップです。
先日広島グリーンアリーナで開催された、美容師のコンテストに参加してきました。
ここ数年コロナなどの関係で開催自体なかった美容師コンテストですが、会社の付きあいなどもあり、参加しました。
結果は・・・・審査員特別賞!
今まで何度か出場してきましたが、はじめて賞をいただきました!
が、嬉しさはあまりなく・・・。
なぜか?書いてみます。
Contents
そもそも美容師のコンテストって?
皆さんは美容師がコンテストをしていることをご存知ですか?
どんなことをしているかというと・・・。
美容師が日頃のサロンワークで培った技術をいろんな部門に分かれて競い合う大会です。
部門は大きく分けて
フォト | スタイルの写真を撮って展示し 当日審査してもらう。 |
ウィッグ | マネキンにカラーやメイクをして 当日カット&ヘアセットをして 仕上がりを審査してもらう。 |
モデル | 事前にカラーなど「仕込み」をし 当日にカット&ヘアセット&メイクをして 仕上がりを審査してもらう。 モデルの場合は服装も含め審査対象となる。 |
ほかにも美容学生さんに向けたコンテストも同時開催されていますが、ここは割愛します。
日頃のサロンワークではあまり注文のない、個性的なヘアスタイルやファッションを作って東京などの有名な美容師さんに評価してもらってグランプリを決める!そんな内容です。
美容師の中でも分かれるコンテストの賛否
僕は美容師歴10年ほどです。
ここ10年の歴史しか知りませんが、世間も含め働き方や考え方が大きく変わった10年といっても過言ではありません。
10年前はコンテストに出るのは強制とされているところがほとんどでした。
美容師は熱い人が多く、好きでないとやっていけない。
コンテストが嫌いな人は美容が好きでない=辞めたほうがいいんじゃない?
そんな考えでした。
僕自身コンテストの楽しさは一度もわかりません。←苦笑
ですが、美容師10年で子供3人を養えるほど生計を成り立たせています。
美容師は人材不足なのにさらに自分で自分の首をしめてアシスタントを辞めさせていってしまっている。
そう感じざるおえない現状が10年前でした。
いよいよ人手が足りなくなり、働き方改革が世間で謡われるようになり、コンテストを自由参加とする会社が増えてきたところ、出場者はかなり減りました。
コンテストは基本お店が休みの日に行われ、休日返上。
参加費も払いながら、コンテストの準備は営業時間外で夜遅くまでおこなう・・・。
もちろんそれが楽しくて好きな美容師さんもいて、それを否定するつもりは1ミリもありません。
が、「その熱意が無いと美容師は向いてないでしょ!」
これが僕が10年前に残っていた先輩たちから聞いてきた言葉でした。
ですが自由参加になった途端に出場者が減ったのは紛れもない事実でした。
多様性&人手不足の時代のコンテストの意義
今は多様性の時代&人手不足の時代です。
特に美容業界は人手不足が大きな課題です。
コンテストなどクリエイティブな仕事が好きでなくても、日ごろのサロンワークでお客様の髪をきれいにして喜んでもらうことができれば、成り立つ仕事だと個人的には思います。
ですが、木村拓哉さん主演の「ビューティフルライフ」に憧れて美容師になった40~50代のオーナー世代はまだ「カリスマ美容師」に憧れている印象です。
コンテストは開催しているのは、上記の世代という印象です。
現在コンテストの出場を強要されることも減り、カリスマ美容師憧れ世代の理解も進み&コロナ渦もありコンテストがどんどんなくなってしまっている印象です。
実際コンテストに参加してみた感想。
今回コンテストに参加したのは時代遅れの半ば強要でしたw
会社のオーナーがコンテストを開催する機関の役員で、立場上自分の会社のスタッフが誰も出ないのは良くないらしく、頼まれて出場しました。
もちろんイヤでしたが、オーナーにはお世話になっているので、恩返しということで約7年ぶりの出場でした。
メンズモデルの部門にエントリーしたのですが、7年前は広島のコンテストで40~50人くらいの出場者の中から入賞を競うようなイメージでしたので、入賞は高き壁でした。
「どうせ入賞はコンテストが好きな層が取るから、まぁそこそこがんばろう。」
そう思ってカラーもせず会えての黒髪です!
と言い張って当日を迎えました。すると・・・・・
出場者6人でした!!
コンテストは衰退するのか?
数年前と比べたらかなり少ない出場者となり、ここからの入賞は倍率でいうとかなり低く、結果はじめての入賞をいただけるわけですが・・・。
広島最大級のイベントホール「グリーンアリーナ」開催でこの規模・・・。
そして6人の中での入賞。
あまりうれしいとは思えませんでした。
むしろそれならもっと本気で取り組めばグランプリも狙えたかも!?
そんな気持ちになりました。
上記にも書いたように今の若者はコンテストなど、タイムパフォーマンスの悪いことは嫌います。
その中でコンテストを盛り上げようとする層とのギャップがどうにも・・・。
6人だけならもうやめちゃえよ
そんな複雑な想いの残る初入賞でした。
仕事の楽しみ方はそれぞれ。それこそ多様性
仕事の楽しみ方はそれぞれです。
コンテストなど、クリエイティブなスタイルを作るのが好きな美容師さんを否定するつもりは一切ありませんし逆も然り。
今回のコンテストも、実は半ば強制参加な選手のみなさんが多かった印象です。
コンテストが好き勢&嫌い勢がバランスよく楽しめるコンテストを開催することが、これからの楽しみ方なのではないかなぁ?
と感じた、そんな久々のコンテストでした。